ホーム > さっぽろ映画祭とは
開催にあたって
人口189万人(平成20年8月1日現在)を数えるここ札幌のお祭りといえば、第60回を迎えた「さっぽろ雪まつり」と第17回を終えた「YOSAKOIソーラン祭り」が二大祭典であり、年間4958万人(2007年度北海道調べ)の観光客を誘引する原動力となっていることは周知の事実でしょう。しかしこれらの祭典も、当初から全国に名をしらしめるイベントではなかったことも事実です。とりわけ「YOSAKOIソーラン祭り」は、一学生の発案からの出発であり、各方面の協賛を徐々に獲得し、公的機関との連携を深め現在に至っています。スタッフの努力は勿論のこと、各方面からの支援の賜物と言えましょう。
北海道の経済動向は飛行機の後尾に例えられ、上昇傾向の際には最後に持ち上がり、下降の際には最初に落ちると言われるように、通年の活性化のために祭典というカンフル剤がまだまだ必要なのです。
映画という文化は長年に渡り身近な娯楽として人々に安らぎを与え、活力を与え、感動を与え、何より夢を与えてくれるものです。映画本来のすばらしさはやはり家庭では味わえず、映画館という非日常的な異空間がもたらす芸術に最大の価値があり、その環境保全が実は最も大切な映画文化の啓蒙であると思うのです。
一方、興行の柱は3月の春休み時期、7・8月の夏休み時期、12・1月の年末年始時期であり、これらの時期のより一層の活性化が映画文化の伝承に大きな役割を持ち、私共さっぽろ映画祭市民委員会はこのことを非常に重要に捉えております。映画の祭典の相乗効果としてこれらの支援を併せて考えた場合2・6・11月が最も効果的な情宣時期であると言えましょう。殊に札幌では2・6月は前述の二大祭典「さっぽろ雪まつり」「YOSAKOIソーラン祭り」が存在しております。年一度の映画の祭典時期としては、やはり11月が適切であると考えます。東京国際映画祭の少し後に「さっぽろ国際映画祭」の開催が実現できれば大都市札幌が"映画の街"と呼ばれることでしょう。
北の大地"札幌"と"映画"の発展のために公的機関をはじめ配給各社、興行各社、マスコミ各社、各方面の企業の方々のご協力とご支援の程を何卒宜しくお願い申し上げます。