2007年/日本/66分
監督・脚本:長沼里奈
出演:飯塚俊太郎 / 成田愛裕美 / 藤野淳悟 / 青木真代 / 高橋理通子
公式サイト:http://www.eizoko.com/
コミュニケーションへの真摯な態度がここにはある。
密かにというよりもあからさまに。
スクリーンに丹念に引き出されるインスピレーションは、繊細で瑞々しい。
まつげのくろ、ほおのピンク、くちびるのあか。
感情は散りばめられた彩となり今と過去を重ね合わせる。
静かだが、強い。
音楽の揺らぎや視線の変化が喪失への恐れを鋭くイメージさせる。
同じ時間を同じ場所で生きているのに、自分の見えるものが伝えられない。
わかりあえないという前提からそれでも相手へ開いていこうとする。
甘いようで苦い、暗いようで明るい、やわらかく見えて硬い、二人の世界。
鮮やかで誠実な、まぶしい嘘。
一人アトリエでモノクロの絵を描く画家がいた。
そこへ顔を描いて欲しいという女が訪れる。彼女はもうすぐ失明する。
そして二人は恋をする。毎日女から届けられる花を見て画家は色を思い出していく。
そして出来上がった絵を見た女は画家に哀しい嘘をつく。
日時:2008年11月3日
時刻:16:00〜17:30
会場:STV特設ホール(第二会場)
入場券:入場券C
長沼 里奈(監督)
飯塚俊太郎(出演)
藤野淳悟(出演)